みなさんこんにちは。
本日は、キンメモドキの生態についてまとめていきたいと思います。
キンメモドキはスズキ目ハタンポ科キンメモドキ属に属します。
胸部と肛門に発光線があり、大きな群れで泳ぐ光景は1つの生き物を見ているようです。
では詳しくご紹介しましょう。
まずは、キンメモドキの写真をお見せします!
キンメモドキの特徴や性格についてもお伝えしますね。
目次(クリックで飛べます)
- 1 キンメモドキの写真(画像)!特徴や性格は?漢字や英語で何ていうの?名前の由来はなに?
- 2 キンメモドキの生息地(分布)はどこなの?原産地はどこ?
- 3 キンメモドキが成体になると最大でどれくらいの大きさや重さに成長するの?寿命の平均と最長は?
- 4 キンメモドキの育て方(飼育方法)は?水槽や照明器具の選び方は?
- 5 キンメモドキの餌と量はどうする?どう餌やりすればいい?
- 6 キンメモドキがかかりうる病気は?対策方法も!
- 7 キンメモドキは食べることができるの?食べ方は?
- 8 キンメモドキの性別雌雄(メスオス)の見分け方は?
- 9 キンメモドキの販売価格や値段はどれくらいなの?平均はどれくらい?
- 10 キンメモドキの種類はなにがいるの?似ている種類や品種は?
- 11 キンメモドキのまとめ!
キンメモドキの写真(画像)!特徴や性格は?漢字や英語で何ていうの?名前の由来はなに?
キンメモドキは、温暖な海水域に生息し、群れを作って活動しています。
群れは多くて1万引きにもなり、群れの中にテンジクダイ科のスカシテンジクダイが紛れ込んでいいることもあります。
キンメモドキの群れの塊は、外敵が近づくと先頭の魚の動きに合わせるように様々な形を作り出し、ダイバーや水中写真家の目を楽しませています。
キンメモドキは夜行性で、夜になると単独で動物性プランクトンや甲殻類を食べ、昼間は岩場などの陰で大人しくしています。
キンメモドキが青色に発光する仕組みというのは、エサとしている甲殻類のウミホタルの成分を使って発光しているという研究結果が2020年に発表されています。
自ら発光する器官は無いということですね。
キンメモドキがウミホタルから摂取する成分はルシフェリンとルシフェラーゼです。
これらが化学反応することによってキンメモドキは発光できることがわかりました。
この成分は「盗たんぱく質」、と呼ばれています。
キンメモドキがウミホタルを食べないと発光しない、ということも確認されています。
エサから発光する物質を取り入れ身を守る方法とは驚きです。
今後もキンメモドキの生態について、様々なことが解明されていくでしょう。
キンメモドキの和名の「キンメモドキ」は,で漢字は「金目擬き」と書きます。
この名前は、キンメダイに似ていることからつけられましたが、2種は異なる種類です。
キンメモドキの英名は「Golden sweeper」「Slender Sweeper」「Ransonnet’s Bullseye」「Pygmy Sweeper」などど呼ばれています。
英名も見た目の姿、生息場所などが名前の由来であるようですね。
学名は「Parapriacanthus ransonneti」です。
次にキンメモドキの生息地(分布)はどこなのかについてお伝えします。
キンメモドキの生息地(分布)はどこなの?原産地はどこ?
キンメモドキは、日本近くでは千葉県外房から九州南岸の太平洋沿岸、八丈島、九州北部沿岸、北西岸、沖縄島以南の琉球列島に生息しています
済州島、台湾、インド-西太平洋、カロリン諸島、マーシャル諸島と広く生息しています。
キンメモドキは3~30メートルほどの岩礁域やサンゴ礁域で大きくて過密な群れを作り泳いでいます。
その群れは多くて1万匹になることもあるそうです。
キンメモドキが群れを作る理由としては、外敵に狙われにくい、エサを効率よく食べられる、繁殖の機会を増やせるといったことが考えられています。
キンメモドキの原産地について詳細がわかるデータは現状見つかりませんでした。
今後、調査や研究が進めばわかるかもしれませんね。
次は、キンメモドキが成体になると最大でどれくらいの大きさや重さに成長するのかについてお伝えします。
キンメモドキが成体になると最大でどれくらいの大きさや重さに成長するの?寿命の平均と最長は?
キンメモドキは成体になると6センチメートル程が平均で、最大サイズは12センチメートルまでになるという記録がありました。
キンメモドキの平均寿命や体重について、詳細なデータは現状では見つかりませんでした。
野生下では外敵も多く厳しい環境下では、長く生きられない状況です。
飼育下であれば栄養のあるエサを食べたり適温であれば寿命も長くなるかもしれません。
今後、調査や観測が進めばいろいろなデータが得られるかもしれませんね。
それでは次にキンメモドキの育て方(飼育方法)をお伝えします!
キンメモドキの育て方(飼育方法)は?水槽や照明器具の選び方は?
キンメモドキは、同じようなサイズのさかなであれば混泳も可能です。そ
れではキンメモドキの飼育について簡単にご紹介します。
■水槽
キンメモドキは体長が6センチメートルほどなので、水槽のサイズは1匹であれば30センチメートルほどで大丈夫でしょう。稚魚から飼育すれば水槽に合わせたサイズとなります。
■水槽水の準備
水槽に水道水をいれたらカルキ抜きをして海水を作ります。
水中の塩分濃度が適切であるかを定期的にチェックし、必要に応じて新しい飼育水を加えて調整します。濃度が測定できる比重計があると便利です。
■照明
夜行性なので、照明の明るさは気を付けてあげます。
照明は生活のリズムをつくるためにも、時間を決めて消灯をしてあげます。
また、病気の予防の為に殺菌灯をつけることをおすすめします。
■フィルター
適切なフィルターを使用して、水中の浮遊物、有機物、窒素エキスなどの汚れを取り除きます。
キンメモドキは小型なのでフィルターに吸い込まれないように、網をつけるなど予防しておきます。
■水温管理
キンメモドキの適切な温度は、冬は13~17度、夏は18~27度が適温とされています。
水槽水が少なると温度も変化してきますので、毎日の確認を行うようにしましょう。
夏の間は照明などで水温が上がりやすいく、冬の間は水温が下がらないように、気を付けてあげましょう。
■水質テスト
適切な水質を維持するために、水質テストを行い、必要に応じて水質調整を行います。
■飼育環境を整える
浄化作用のあるライブロックを入れて水槽粋水を清潔に保てるようにするとよいです。
昼間は、岩場やサンゴに隠れて休んでいますので、隠れ場所となる岩場などを入れてあげましょう。
水槽の準備ができたら、キンメモドキを静かに入れてあげます。
しばらく様子を観察して体に傷がないか、泳ぎ方に異変は無いかを確認します。
キンメモドキがフンをする様子も確認し、色や形や量の毎日の変化も健康管理の1つとなります。
次に、キンメモドキのエサの量とやり方に関してお伝えします。
キンメモドキの餌と量はどうする?どう餌やりすればいい?
キンメモドキは、野生化では甲殻類などウミホタルを好んで食べています。
夜行性なので、昼間は岩陰などで大人しくしていますが、夜になると素早く動き、流れに逆らってエサを食べる姿も見られます。
飼育する場合、どんなエサを与えたらいいのか、どれくらいの量を与えたらいいのかわかる情報は現状では見つかりませんでした。
一般に甲殻類など食べている海水魚には、人口飼料を与えます。
キンメモドキにも人口飼料を与えるか、餌付けされた個体を購入したときは、同じエサを与えるようにするとよいでしょう。
エサの与えすぎは、水の汚れの原因になりますので、大量に与えず、食べきる量を与えます。
時間を決めてあげると、エサをくれる人によってくることもあるかもしれませんね。
食べ残したエサは取り除いてあげ、水槽内が清潔してあるとお魚の観察がしやすいですよね。
それでは次に、キンメモドキがかかりうる病気をお伝えします。
キンメモドキがかかりうる病気は?対策方法も!
キンメモドキはダクチロギルス症という寄生虫による病気にかかることがあります。
ダクチロギルスという寄生虫が鰓(エラ)に付くと、腫れてしまい呼吸することができなくなります。症状が重いと死んでしまうこともあります。
もしダクチロギルスにかかってしまったら、淡水浴や、市販の海水魚用の薬剤を用いた治療をしてみましょう。
■淡水浴
海水と淡水の浸透圧の差を利用して、寄生虫を追い出す方法です。
淡水浴は、キンメモドキにとって負担となる治療なので、慎重に行いましょう。
別に水槽を用意します。カルキ抜きをした水を用意し、元の水槽と同じpHを調整します。
この時pH調整剤を使うと便利です。
エアレーションをして酸素を送り込みます。感染しているキンメモドキを傷つけないように淡水の水槽に移動し、1~3分泳がせます。
白いものが水中に出てきたものが寄生虫です。
淡水浴が終わったら、すぐに元の水槽に戻さず、淡水に海水を混ぜたものに一度入れてから、元の水槽に戻します。
■市販の薬剤を使用する
海水魚専門店やインターネットで購入が可能です。いろいろな種類がありますので、それぞれの取扱書をよく読み、用量など正しく使用しましょう。
死んでしまった魚から寄生虫や雑菌が発生しやすくなり、病気になることもあります。
キンメモドキがいつもより違う泳ぎをしているなどあれば、別の水槽に移し様子を観察し病気の予防をしてあげましょう。
次は、キンメモドキは食べることができるのかについてお伝えします。
キンメモドキは食べることができるの?食べ方は?
キンメモドキは食べることができます。
毒があるといった情報は現状ではありませんでした。
キンメモドキは、体長6センチメートルほどなので、捌かずに内臓もそのままにして唐揚げにして食べると美味しいです。
骨の歯ごたえと、内臓の苦みが口の中に味わいを感じられます。
キンメモドキは、市場に出回ることはほぼ無いですが、定置網で漁獲されたなかに混ざって水揚げされることもあります。
もし釣りをして釣れてしまったら観賞用にするか、唐揚げにして調理してみてもいいですね。
次に、キンメモドキとメスの見分け方についてお伝えします。
キンメモドキの性別雌雄(メスオス)の見分け方は?
キンメモドキのオスとメスの見分け方は現状では不明です。
キンメモドキの発色の研究はされていますが、オスとメスの見分け方については現況で詳細な情報は得られませんでした。
ペアとなって繁殖するのか、沈着卵にオスが精子をかけていくタイプなのか繁殖方法についても今後詳細がわかってくると思われます。
数匹を飼育する場合、栄養価の高いエサを与えるなどして繁殖を促してあげれば繁殖行動が確認できるかもしれませんね。
次に、キンメモドキの販売価格や値段はどれくらいなのかについてお伝えします。
キンメモドキの販売価格や値段はどれくらいなの?平均はどれくらい?
キンメモドキは、海水魚専門店やオンラインショップで購入が可能です。
しかし、在庫切れのことが多いので入荷時期について問い合わせしておくとよいでしょう。
販売価格については、不明でした。購入するときは、現在のサイズや健康状態、餌付けの有無、どんなエサを与えていたかなどを確認してきます。
また、送料、運搬方法についてもあらかじめ確認しておくことも忘れず行いましょう。
もし釣りをしていて捕まえてしまったら、そのまま自宅で飼育をしてもいいですね。
その場合は、最後までしっかりとお世話をしていきましょう。
最後に、キンメモドキの種類はなにがいるのかについてお伝えします。
キンメモドキの種類はなにがいるの?似ている種類や品種は?
キンメモドキはハタンボ科に属する海水魚です。
テンジクダイ科のスカシテンジクダイによく似ていると言われています。
2種を見分けるポイントは、背びれが1枚の方がキンメモドキ、背びれが2枚はスカシテンジクダイでなので、確認しにくいかもしれませんが背びれを見てみましょう。
■キンメモドキ
体長6センチメートル
体の割に目が大きく、体表はやや朱色をしています。暖かい海域に生息しています
■スカシテンジクダイ
体長2~5センチメートル
体表は透明で骨まで見えます。サンゴ礁などの近くで生息しています。
キンメモドキもスカシテンジクダイも群れを作る習性がありますので、泳いでいるときは見分けが難しいかもしれません。
体表もキンメモドキの若魚はあまり朱色が出ていない個体もいます。
また、名前にあるキンメモドキのキンメから、金目鯛に仲間を思われそうですが、別種となり体表の色が異なります
それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!
キンメモドキのまとめ!
キンメモドキはスズキ目ハタンポ科キンメモドキ属に属します。
キンメモドキは温暖な海水域に生息し、群れを作って活動しています。
キンメモドキの英名は「Golden sweeper」、学名は「Parapriacanthus ransonneti」です。
キンメモドキは3~30メートルほどの岩礁域やサンゴ礁域に生息しています。
キンメモドキは成体になると最大サイズで12センチメートルになります。
キンメモドキは、野生化では甲殻類などウミホタルを好んで食べています。
キンメモドキはダクチロギルス症という寄生虫による病気にかかることがあります。
キンメモドキは唐揚げにして食べられます。
キンメモドキのオスとメスの見分け方は現状では不明です。
キンメモドキはテンジクダイ科のスカシテンジクダイによく似ていると言われています。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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