みなさんこんにちは。
本日は、グルクマの生態についてまとめていきたいと思います。
グルクマは、スズキ目サバ科グルクマ属に分類される魚です。
大きな口を開けてエサをとり、群れで泳ぐ回遊魚です。
では詳しくご紹介しましょう。
まずは、グルクマの写真をお見せします!
グルクマの特徴や性格についてもお伝えしますね。
目次(クリックで飛べます)
- 1 グルクマの写真(画像)!特徴や性格は?漢字や英語で何ていうの?名前の由来はなに?
- 2 グルクマの生息地(分布)はどこなの?原産地はどこ?
- 3 グルクマが成体になると最大でどれくらいの大きさや重さに成長するの?寿命の平均と最長は?
- 4 グルクマの育て方(飼育方法)は?水槽や照明器具の選び方は?
- 5 グルクマの餌と量はどうする?どう餌やりすればいい?
- 6 グルクマがかかりうる病気は?対策方法も!
- 7 グルクマは食べることができるの?食べ方は?
- 8 グルクマの性別雌雄(メスオス)の見分け方は?
- 9 グルクマの販売価格や値段はどれくらいなの?平均はどれくらい?
- 10 グルクマの種類はなにがいるの?似ている種類や品種は?
- 11 グルクマのまとめ!
グルクマの写真(画像)!特徴や性格は?漢字や英語で何ていうの?名前の由来はなに?
(出典元:Instagram kawa.ko_chan 様より)
グルクマは、群れを作り泳ぐ回遊魚です。胸鰭付けに付近に黒い斑点があり、黒い斑点の下に当たる体表には縦シマが4~5本見られ、個体によって本数が異なります。
幼魚にはまだ黒斑点や縦シマ見られず、成魚の特徴となります。
最も大きな特徴は、エサであるプランクトンなど食べるときに、口を大きく開けることです。
人間に例えたら、顎が外れたのか?、と思うくらい大きく開けています。
これはプランクトンを効率よく摂取できるように、グルクマは鰓(えら)と鰓耙(さいは)というものが発達しているためできることです。
鰓(えら)は、水中から酸素を取り入れるための魚の呼吸器です。
鰓耙(さいは)は、エサと異物を振り分けるための器官です。
大きな口を開けて、たくさんのプランクトンが食べられるように発達しているのですね。
グルクマの性格について詳細がわかる情報はございませんでした。
他の魚に攻撃するといった情報はまだありませんので、比較的安定した性格かもしれませんね。
グルクマの和名は「ぐるくま」となります。
和名は沖縄方言でサバという意味に由来するそうですが、沖縄県では「グルクマー」と語尾を伸ばして発音・表記されるようです。
沖縄本島北にある国頭村から名をとって「クンジャンサバ」とも呼ばれています。
英名はIndian mackerel、pigmy mackerelなどと呼ばれています。
直訳すると、Mackerelはサバなので、インドのサバ、小さなサバという意味になります。
見た目のサイズと、食用として食べられる地域の名前で呼ばれているようですね。
学名は「Rastrelliger kanagurta (Cuvier, 1816)」です
次にグルクマの生息地(分布)はどこなのかについてお伝えします。
グルクマの生息地(分布)はどこなの?原産地はどこ?
グルクマは、日本の南西諸島からオーストラリア北岸、アフリカ東岸まで、インド洋と西太平洋の熱帯海域の分布する回遊性の海水魚です。
グルクマは昼間は大きな群れを作る回遊魚で、水深30メートル程の表層付近に生息することが多いと言われています。沖縄でよく見られますが、黒潮流域の高知県でも観察されているそうです。
エサを食べるときは大きな口を開けていますが、常に開けて泳いでいる訳ではありません。
グルクマの原産地について詳細がわかるデータは現状見つかりませんでした。
今後、調査や研究が進めばわかるかもしれませんね。
次は、グルクマが成体になると最大でどれくらいの大きさや重さに成長するのかについてお伝えします。
グルクマが成体になると最大でどれくらいの大きさや重さに成長するの?寿命の平均と最長は?
グルクマの大きさは、全長約20~25cmほどで、マサバや、ゴマサバといった他のサバに比べると若干小さなサイズです。
グルクマは、最大で40センチメートル程に成長したという記録がありました。
グルクマの体重についてのデータは現状ではみつかりませんでした。
今後、調査が進めは体重のデータも豊富にみられそうですね。
グルクマの寿命は1年ほどと言われています。
飼育下で栄養や整った環境であれば、もっと長い生きをするかもしれませんね。
近年、グルクマは沖縄で養殖が成功されましたので、さらにいろいろな発見があることを期待したいですね。
それでは次にグルクマの育て方(飼育方法)をお伝えします!
グルクマの育て方(飼育方法)は?水槽や照明器具の選び方は?
グルクマは回遊魚なので、四角い水槽より、丸い形の水槽で飼育をしてあげます。
四角い水槽と比較すると、かなり高価な水槽となり、置き場所も必要となりますので、飼育する場合は水質や水温が安定できるかなど、チェックしておきましょう。
それではグルクマの飼育について簡単にご紹介します。
■水槽
水槽のサイズは四角いものより、丸いタイプの水槽を用意します。
最大40センチメートルほどまで成長する個体もいますが、稚魚から飼育すれば水槽に合わせたサイズとなります。
■水槽水の準備
水槽に水道水をいれたらカルキ抜きをして海水を作ります。
水中の塩分濃度が適切であるかを定期的にチェックし、必要に応じて新しい飼育水を加えて調整します。
濃度が測定できる比重計があると便利です。
■照明
日中には活動的で、夜には休息する傾向があります。
照明を使って水中を明るく照らし、生活のリズムをつくります。
病気の予防の為に殺菌灯をつけることをおすすめします。
■フィルター
適切なフィルターを使用して、水中の浮遊物、有機物、窒素エキスなどの汚れを取り除きます。
グルクマはがフィルターに吸い込まれないように、網をつけるなど予防しておきます。
■水温管理
グルクマは野生化では15度くらいでも観察されていますが、沖縄など温暖な海域に生息していますので、26~28度くらいにして、常に適温を保てるように毎日確認をしましょう。
夏の間は水温が上がらないように、冬の間は水温が下がらないように、管理をしていくとよいです。
■水質テスト
適切な水質を維持するために、水質テストを行い、必要に応じて水質調整を行います。
■飼育環境を整える
浄化作用のあるライブロックを入れて水槽粋水を清潔に保てるようにするとよいです。
水槽の準備ができたら、グルクマをそうっと入れてあげます。
しばらく様子を観察して体に傷がないか、泳ぎ方に異変は無いかを確認します。
グルクマがフンをする様子も確認しておきます。色や形や量の毎日の変化も健康管理の1つとなります。
次に、グルクマのエサの量とやり方に関してお伝えします。
グルクマの餌と量はどうする?どう餌やりすればいい?
グルクマは野生下では海水中の動物性プランクトンや小魚を食べています。
飼育下では、海水魚用のエサをいくつか与え、何を一番食べるのか観察していきましょう。
回遊魚なので、丸い水槽で飼育することになりますが、特徴である口をいっぱいに広げる姿が
少しでも身近に観察できるといいですよね。
エサの与えすぎは水の汚れの原因になりますので、大量に与えず、朝または夕方の1日2回程でよいでしょう。
食べ残したエサは取り除いてあげ、水槽水の清潔を保ちましょう。
水槽内が清潔であるとお魚の観察がしやすいですよね。
それでは次に、グルクマがかかりうる病気をお伝えします。
グルクマがかかりうる病気は?対策方法も!
グルクマがかかりうる病気についての情報は見つかりませんでした。
しかし、水槽水が汚れていたりすると、何らかの病気になる場合もあるでしょう。
エサを食べない、いつもと違う泳ぎ方をする、動かない、体表に異変があるなどみつけたら病気を疑いましょう。
海水魚がかかりやすいと言われる白点病とウーディニウム病(コショウ病、ベルベット病、サビ病)について簡単にご説明いたします。
■白点病
エラや目、体表に寄生する寄生虫で、ライブロックなどに体をこすりつけたり、白い点々がみえたら感染している可能があります。
海水魚用の薬がありますので薬浴させてあげましょう。
個体によっては、薬が合わないこともあります。
■ウーディニウム病
白点虫よりも小さな寄生虫で、エラや体表に寄生します。
白い点々は、白点病よりも見つけにくいのでいつもと違う泳ぎ方をしている、壁面に体をこすりつけるなどしていれば、感染している可能があります。
白点病とウーディニム病に違いは白い点の大きさですが、どちらも病気にかかってしまったら、
硫酸銅溶液、ヨウ素添加治療など海水魚専用の薬で薬浴し、与えている期間はエサを与えないようにしましょう。
また、感染した個体を元の水槽水と同じ大きさの水槽に移し、白点虫を排除してあげます。
症状が進むと呼吸困難になり死んでしまうことがあります。
死んでしまった魚から雑菌が発生しやすくなり、病気になることもあります。
グルクマがいつもより違う泳ぎをしているなどあれば、別の水槽に移し様子を観察し病気の予防をしてあげましょう。
次は、グルクマは食べることができるのかについてお伝えします。
グルクマは食べることができるの?食べ方は?
グルクマは食べることができます。
沖縄では定置網で漁獲され一度に大量の漁獲量が期待できます。
しかしグルクマは雑魚として扱われることが多いです。
グルクマはサバに仲間で鮮度の落ちが早いと言われています。
そのため魚肉ソーセージなど加工品に使用されることが多いです。
日本では本州では見かけることは少ないですが、沖縄ではお刺身、煮つけ、塩焼きなどいろいろな調理法で食べられています。
やや小さめのグルクマは、塩焼きや唐揚げに向いており、大き目のグルクマは刺身や酢〆が向いています。
またタイなど東南アジアでは、食用として貴重な魚です。
フィッシュカレーや、スープとった出汁にも丸ごと美味しく食べられています。
近年、グルクマの養殖が成功した例があり、今後食用として広く流通するかもしれませんね。
次に、グルクマとメスの見分け方についてお伝えします。
グルクマの性別雌雄(メスオス)の見分け方は?
グルクマのオスとメスの見分け方はとても困難です。
オスとメスに違いは外見では難しいので、繁殖期が一番見分けやすいかもしれません。
ですが、繁殖行動について詳細がわかる情報が現状ではございませんでした。
グルクマの繁殖期は、4~8月で6月が最盛期であるとされています。
グルクマはこの時期に、3.4~15.7ミリメートルの仔稚魚が沖合で見られ、12月には21~22センチメートルまで成長するそうです。
グルクマの繁殖行動についてはまだこれから調査や研究によって詳細がわかるかもしれませんね。
次に、グルクマの販売価格や値段はどれくらいなのかについてお伝えします。
グルクマの販売価格や値段はどれくらいなの?平均はどれくらい?
グルクマは沖縄では安価な魚として流通をしています。
食用であれば、1尾で180円ほどが多く流通していることが多いです。
グルクマは定置網で漁獲され、雑魚として扱われるますので購入しやすい金額になっているようです。
飼育用や観賞用での販売価格について詳細な情報は見つかりませんでした。
もし釣りをしていて捕まえてしまったら、そのまま自宅で飼育をしてもいいでしょう。
その場合は、最後までしっかりとお世話をしていきましょう。
最後に、グルクマの種類はなにがいるのかについてお伝えします。
グルクマの種類はなにがいるの?似ている種類や品種は?
グルクマは、スズキ目サバ科グルクマ属に分類される海水魚です。
日本近海でみられうサバは、グルクマの他にマサバ、ゴマサバがいます。
一般的にサバといえばマサバやゴマサバですよね。
沖縄ではマサバやゴマサバは獲れないことと、グルクマは沖縄以南で分布し漁獲量も少ないということが理由として考えれます。
この3種を区別するポイントは、体表の模様と体長で見分けまるとわかりやすいです。
■グルクマ
上面に黒い斑点があり、その下に縦シマがあり、体長は25センチメートル程です。
■ゴマサバ
上面はうねうねした模様、腹部に小さな斑点があり、体長は50センチメートル程になります。
■マサバは
黒点はなく、全身に小さな丸鱗が見られ体長は50センチメートル程になります。
グルクマ、マサバ、ゴマサバも食べるにはお刺身が一番おいしいですよね。見た目だけでなく、味わいの違いも楽しんでくださいね。
それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!
グルクマのまとめ!
グルクマはスズキ目サバ科グルクマ属に分類され、回遊する海水魚です。
グルクマは口を大きく開けてエサを食べています。
英名はIndian mackerelなどと呼ばれています。
グルクマの生息地はインド洋と西太平洋の熱帯海域、日本では沖縄に生息しています。
グルクマは最大40センチメートル程まで成長をします。
グルクマの平均寿命は1年ほどです。
グルクマを飼育するには丸い水槽を用意します。
グルクマがかかりやすい病気は現状では不明です。
グルクマのオスとメスの見分けは困難で繁殖期が一番わかりやすいです。
グルクマはお刺身や唐揚げなどで食べられ、価格は安価です。
グルクマは、ゴマサバやマサバの仲間で体表の模様で見分けます。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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