みなさんこんにちは。
本日は、コノシロの生態についてまとめていきたいと思います。
コノシロはニシン目ニシン科コノシロ属の汽水域に生息する魚です。
稚魚はシンコといわれ、貴重な魚として重宝されています。
では詳しくご紹介しましょう。
まずは、コノシロの写真をお見せします!
コノシロの特徴や性格についてもお伝えしますね。
目次(クリックで飛べます)
コノシロの写真(画像)!特徴や性格は?漢字や英語で何ていうの?名前の由来はなに?
コノシロは背に青緑色、腹は銀白色で体の上半分に整列した黒い斑点が見られます。
幼魚はシンコと呼ばれ、成長するにつれコハダ、ナカズミ、コノシロと呼び名が変っていきます。
ブリの様に成長すると名前が変り「出生魚」と呼ばれていますが、コノシロは逆に、幼魚に一番価値があると言われています。
コノシロの漢字表記は主に「鮗」と書きます。
コノシロの漢字に「冬」という文字があり、冬に一番漁獲量が多いためと考えられています。
大量に獲れるので「飯代わりの魚」とされることがあり、このことから「飯(こ)代の(しろ)」と呼ばれるようになったという名前の由来があります。
体長5~8センチの幼魚をシンコ(新子)、8~10センチの若魚をコハダ(小鰭)、11~15センチをナカズミ、体長16センチほどをコノシロと呼ばれています。
他にもコノシロの漢字表記は、鰶、鯯、鱅がありそれぞれ名前の由来があります。
コノシロは英名はDotted gizzard shad、Konoshiro gizzard shad、学名は、Konosirus punctatus (Temminck & Schlegel, 1846)となります。
次にコノシロの生息地(分布)はどこなのかについてお伝えします。
コノシロの生息地(分布)はどこなの?原産地はどこ?
コノシロは日本では東北以南の内湾、北海道、青森、岩手、仙台から九州の太平洋側、瀬戸内海と広く生息し東シナ海。朝鮮半島、済州島、台湾、黄海でも見られます。
主に河口の汽水域に生息しています。
コノシロの原産地について詳細がわかるデータは現状では見つかりませんでした。
今後、研究が進めば原産地が特定されるかもしれませんね。
次は、コノシロが成体になると最大でどれくらいの大きさや重さに成長するのかについてお伝えします。
コノシロが成体になると最大でどれくらいの大きさや重さに成長するの?寿命の平均と最長は?
コノシロは成体では平均20センチメートル程で、最大サイズは30センチメートル程となります。
体重については200グラムほどですが、最大サイズの体重のデータの詳細は見つかりませんでした。
コノシロの平均寿命は3年ほどといわれています。
最長寿命について詳細なデータは今のところ見つかりませんでした。
飼育下で栄養や整った環境であれば、長い生きをするかもしれませんね。
それでは次にコノシロの育て方(飼育方法)をお伝えします!
コノシロの育て方(飼育方法)は?水槽や照明器具の選び方は?
コノシロの飼育方法のポイントは、大きめの水槽と底砂を用意します。
コノシロは、鱗が剥れやすく体は華奢で環境の変化に弱い性質があります。
■水槽
コノシロは孵化後1年で10センチメートル程まで成長し、成魚は20センチメートル程となります。飼育数によりますが、水槽のサイズは90センチメートル以上が好ましいです。
■飼育水の準備
淡水と海水の混ざった水域で生息しているため、淡水と海水を1:1の割合で混ぜた水を用意します。ゆくゆくは海水での飼育が世話がしやすいので海水に慣れさせていきます。
■水槽水の管理
水中の塩分濃度が適切であるかを定期的にチェックし、必要に応じて新しい飼育水を加えて調整します。
■照明
日中には活動的で、夜には休息する傾向があります。照明を使って水中を明るく照らし、生活のリズムをつくります。病気の予防の為に殺菌灯をつけることをおすすめします。
■フィルター
適切なフィルターを使用して、水中の浮遊物、有機物、窒素エキスなどの汚れを取り除きます。
■水温管理
コノシロの適切な温度は、14~22度の範囲内です。常に適温を保てるように毎日確認をしましょう。
■水質テスト
適切な水質を維持するために、水質テストを行い、必要に応じて水質調整を行います。
■飼育環境を整える
岩石、石、コーラルなど隠れ家や、底砂をいれてあげます。
以上が、汽水魚の飼育方法です。
水槽の準備ができたら、コノシロをそうっと入れてあげます。
ウロコが剥がれやすいので最新の注意が必要です。
しばらく様子を観察して体に傷がないか、泳ぎ方に異変は無いかを確認します。
それでは次に、コノシロの餌と量はどうするかをお伝えします。
コノシロがかかりうる病気は?対策方法も!
コノシロは病気にかかることは少ないと言われていますが、ウイルスや菌が水槽に繁殖しないように水温、水質のチェックと管理を怠らないようにしましょう。
コノシロがいつもより違う泳ぎをしていたり気になることがあれば、別の水槽に移し様子を観察します。
コノシロは鱗が剥がれやすいので、移動の際は注意をします。
次は、コノシロは食べることができるのかについてお伝えします。
コノシロは食べることができるの?食べ方は?
コノシロは自然下では植物性プランクトンや藻を砂底から吸い上げて食べて、吐き出します。
飼育下ではエサは市販の人工飼料などを与えてあげます。
エサの与えすぎは、水の汚れの原因になりますので、大量に与えず、1日1~2回程、食べきる量を与えます。
食べ残したエサは取り除いてあげ、水槽水の清潔を保ちましょう。
コノシロは多少水質が清潔で無くとも大丈夫ではありますが、水槽内が清潔であるとお魚の観察がしやすいですよね。
それでは次に、コノシロがかかりうる病気をお伝えします。
コノシロの性別雌雄(メスオス)の見分け方は?
コノシロのオスとメスは似た姿をしているため見分けるのは難しいです。
なので見分けをするには、繁殖時期がわかりやすいと思いわれます。
産卵期は4~5月で、汽水域で行われます。
日没後に一斉に産卵し.5mmほどの浮遊卵で、2~3日で孵化をします。
水槽で飼育する場合、ペアであれば産卵しオスとメスの区別ができるかもしれませんね。
次に、コノシロの販売価格や値段はどれくらいなのかについてお伝えします。
コノシロの販売価格や値段はどれくらいなの?平均はどれくらい?
コノシロは時期によって漁獲量が異なりますが通年で1キログラムで1000~2000円程となっています。
漁獲量が多ければ値段は下がり、少ないと高くなりますので、時期をみて購入しましょう。
酢漬けなど調理されたパック商品があり500~10000円と幅広い価格帯で販売されています。
コノシロは日本のいろいろな地域で獲れる魚なので、いろんな産地のコノシロを取り寄せて食べ比べても楽しめますね。
コノシロの釣りのベストシーズンは5~11月です。
自分で釣り上げて飼育することも可能ですね。
最後に、コノシロの種類はなにがいるのかについてお伝えします。
コノシロの種類はなにがいるの?似ている種類や品種は?
コノシロに似ているものは、ドロクイとサッパがいます。見分けるポイントをご紹介します。
■ドロクイ
ニシン目ニシン科ドクロイ属 全長20センチメートル
コシノロに比べると上アゴの後ろの部分が下方に曲がっている。
■サッパ
ニシン目ニシン科サッパ属全長20センチメートル
コノシロと比べると黒い斑点は無く、コノシロの背ビレは一部長いものがあるかサッパは無い。
それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!
コノシロのまとめ!
コノシロはニシン目ニシン科コノシロ属の汽水域に生息する魚です。
幼魚はシンコと呼ばれ、成長するにつれコハダ、ナカズミ、コシノロと呼び名が変化します。
コノシロの漢字表記は「鮗」「鰶」「鯯」「鱅」です。
英名はDotted gizzard shad、学名は、Konosirus punctatusとなります。
コノシロは日本では北海道、九州の太平洋側、瀬戸内海、東シナ海で朝鮮半島、済州島、台湾、黄海の内湾、河口の汽水域に生息しています。
コノシロは成体では平均20センチメートル程、大サイズは30センチメートル程で体重は200グラム程です。
コノシロは食用として国内に広く流通され、主な調理方法は、酢〆です。
コノシロのオスとメスは似た姿をしているため見分けるのは難しいです。
コノシロは時期によって漁獲量が異なりますが通年で1キログラムで1000~2000円程です。
コノシロに似ている魚はドロクイとサッパがおり、背ビレや斑点、口の形で見分けます。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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