【クロウミウマの生態!】生息地や最大の大きさなど!

 

みなさんこんにちは。

本日は、クロウミウマの生態についてまとめていきたいと思います。

 

クロウミウマはトゲウオ目ヨウジウオ科タツノオトシゴ属に分類される魚です。

比較的大型のタツノオトシゴの仲間で絶滅危惧種に指定されています。

 

では詳しくご紹介しましょう。

まずは、クロウミウマの写真をお見せします!

クロウミウマの特徴や性格についてもお伝えしますね。

 

クロウミウマの写真(画像)!特徴や性格は?漢字や英語で何ていうの?名前の由来はなに?

 

 

クロウミウマは、タツノオトシゴの仲間で、体色は黒色や茶色、黄色など生息環境によって変化することで擬態して身を守ります。

 

体は隆起のある骨質板からなる体輪で覆われ、頭部と躯幹部はほぼ直角で強く側偏しています。

腹びれや尾ひれとみられるものは無く、吻(ふん)は管状で細長く、口は吻端に付いています。

クロウミウマの特徴は、流れ藻などに尾をまきつける習性です。

日中は単独で活動しますが、海藻に尾部を巻きつけて夜間は固まって休んでいます。

 

またクロウミウマ同士で尾部を巻き付けたり、巻き付けたまま遠くまで漂う個体もいました。

巻き付けることによって海藻に似た姿となり外敵から身を守っているのですね。

 

性格は外敵を攻撃することも少なく、飼育はしやすい部類ですが泳ぐのが遅いため混泳は避けた方がよいです。

 

クロウミウマの和名は「クロウミウマ」で、漢字は「黒海馬」と書きます。

クロウミウマの英名は「Spotted seahorse 」「Common seahorse 」「 Estuary seahorse 」「Yellow seahorse」です。

 

直訳すると斑点のある、一般的な、河口の、黄色のウミウマ、となります。

正面から見た顔つきは馬に似ていますよね。

 

英名も見た目の姿、生息場所などが名前の由来であるようですね。

学名は「Hippocampus kuda」です。

 

次にクロウミウマの生息地(分布)はどこなのかについてお伝えします。

 

クロウミウマの生息地(分布)はどこなの?原産地はどこ?

 

クロウミウマは、日本近海では和歌山県田辺湾・串本、高知県浦戸湾・上ノ加江・清水、屋久島、琉球列島で確認されています。

 

またインド洋、太平洋にも広く生息をしています。

主に水深10~70メートルの河口付近や、内湾などの汽水域の藻場や海藻の多いところで生活をしています。

日中は単独で、夜は固まって海藻に尾を巻き付けて寝る姿が見らまれす。

 

クロウミウマの原産地について詳細がわかるデータは現状見つかりませんでした。

今後、調査や研究が進めばわかるかもしれませんね。

 

次は、クロウミウマが成体になると最大でどれくらいの大きさや重さに成長するのかについてお伝えします。

 

クロウミウマが成体になると最大でどれくらいの大きさや重さに成長するの?寿命の平均と最長は?

 

クロウミウマは平均で15~17センチメートルですが最大で全長33センチメートルになる個体もいました。

 

体重についての詳細はデータは現状では見つかりませんでした。

今後、調査が進めは体重のデータも豊富にみられそうですね。

 

クロウミウマの寿命はおよそ3年と言われています。

メスがオスの腹にある袋の中100~1000個ほど産卵し、2週間程度で孵化します。

 

孵化してから半年ほどで繁殖ができるようになります。

最長寿命についても詳細なデータは今のところ見つかりませんでした。

 

魚の年齢は耳石を削るとわかります。樹木にみられる年輪のように輪紋が刻まれていますので耳石を分析することで年齢がわかるそうです。

今後、調査や研究が進めば正確なデータが得られるかもしれません。

飼育下で栄養や整った環境であれば、もっと長い生きをするかもしれませんね。

 

それでは次にクロウミウマの育て方(飼育方法)をお伝えします!

 

クロウミウマの育て方(飼育方法)は?水槽や照明器具の選び方は?

 

クロウミウマが海藻に尾を巻き付けて、ゆらゆらしている姿を観察したいですよね。

クロウミウマは病気にかかりにくく、飼育もしやすい部類なのでしっかり準備していきましょう。

 

それではクロウミウマの飼育について簡単にご紹介します。

■水槽
水槽のサイズは横幅よりも高さを重視します。
クロウミウマが上下に動くので、水深40センチメートルの縦長の水槽がおすすめです。
最大30センチメートルほどまで成長する個体もいますが、稚魚から飼育すれば水槽に合わせたサイズとなります。

■水槽水の準備
水槽に水道水をいれたらカルキ抜きをして海水を作ります。
水中の塩分濃度が適切か定期的にチェックし、必要に応じて新しい飼育水を加えて調整します。
濃度が測定できる比重計があると便利です。

■照明
日中には活動的で、夜には休息する傾向があります。
照明を使って水中を明るく照らし、生活のリズムをつくります。
病気の予防の為に殺菌灯をつけることをおすすめします。

■フィルター
適切なフィルターを使用して、水中の浮遊物、有機物、窒素エキスなどの汚れを取り除きます。
クロウミウマはがフィルターに吸い込まれないように、網をつけるなど予防しておきます。

■水温管理
クロウミウマの適切な温度は、25~30度です。
夏場は照明で水温が上がるなどしますので、常に適温を保てるように毎日確認をしましょう。
夏の間は水温が上がらないように、冬の間は水温が下がらないように、管理をしていくとよいです。

■水質テスト
適切な水質を維持するために、水質テストを行い、必要に応じて水質調整を行います。

■飼育環境を整える
クロウミウマは海藻に尾部を巻き付ける習性があります。
ロープなど掴まることができる細いものを入れてあげましょう。
浄化作用のあるライブロックを入れて水槽水を清潔に保てるようにするとよいです。

 

水槽の準備ができたら、クロウミウマをそうっと入れてあげます。

しばらく様子を観察して体に傷がないか、泳ぎ方に異変は無いかを確認します。

 

クロウミウマがフンをする様子も確認しておきます。

色や形や量の毎日の変化も健康管理の1つとなります。

 

次に、クロウミウマのエサの量とやり方に関してお伝えします。

 

クロウミウマの餌と量はどうする?どう餌やりすればいい?

 

クロウミウマは細長い管状の吻(ふん)の先端に小さな口があり、野生下では小魚やプランクトンを吸い込んで食べる雑食性です。

 

飼育下では、冷凍シュリンプを与えてみましょう。

クロウミウマは餌付けがとても大変で食べてくれなく死んでしまったという情報もありました。

もし食べない個体がいたら、生き餌を与えてみるなど試してみます。

 

食べることに慣れるまで1日に何度も与えるなど、餌付けが定着するまで時間がかかるかもしれません。

与える量は少なくてよく、数匹飼育する場合は、食べてない個体がいるかチェックしてあげます。

水面にエサをばらまく方法ではなく、スポイトでクロウミウマの近くでエサを放出して見つけやすくしてあげます。

 

エサの与えすぎは、水の汚れの原因になりますので、大量に与えず、朝または夕方の1日2回程、食べきる量を与えます。

 

食べ残したエサは取り除いてあげ、水槽水の清潔を保ちましょう。

水槽内が清潔であるとお魚の観察がしやすいですよね。

 

それでは次に、クロウミウマがかかりうる病気をお伝えします。

 

クロウミウマがかかりうる病気は?対策方法も!

 

クロウミウマは病気にかかりにくい強い魚と言われています。

 

しかし、水槽が汚れていたりすると白点病やなどの感染症にかかる場合も考えられます。

エサを食べない、いつもと違う泳ぎ方をする、動かない、体表に異変があるなどみつけたら病気を疑いましょう。

 

かかりやすいと思われる白点病とウーディニウム病(コショウ病、ベルベット病、サビ病)について簡単にご説明いたします。

 

■白点病

エラや目、体表に寄生する寄生虫で、ライブロックなどに体をこすりつけたり、白い点々がみえたら感染している可能があります。
海水魚用の薬がありますので薬浴させてあげましょう。
個体によっては、薬が合わないこともあります。

■ウーディニウム病

白点虫よりも小さな寄生虫で、エラや体表に寄生します。白い点々は、白点病よりも見つけにくいのでいつもと違う泳ぎ方をしている、壁面に体をこすりつけるなどしていれば、感染している可能があります。

白点病とウーディニム病に違いは白い点の大きさですが、どちらも病気にかかってしまったら、硫酸銅溶液、ヨウ素添加治療など海水魚専用の薬で薬浴し、与えている期間はエサを与えないようにしましょう。

 

また、感染した個体を元の水槽水と同じ大きさの水槽に移し、白点虫を排除してあげます。

症状が進むと呼吸困難になり死んでしまうことがあります。

死んでしまった魚から雑菌が発生しやすくなり、病気になることもあります。

クロウミウマがいつもより違う泳ぎをしているなどあれば、別の水槽に移し様子を観察し病気の予防をしてあげましょう。

 

次は、クロウミウマは食べることができるのかについてお伝えします。

 

クロウミウマは食べることができるの?食べ方は?

 

クロウミウマは普段の食卓にででくような料理よりも、漢方薬として重宝されています。

 

中国ではクロウミウマの稚魚が漢方薬として使われその効能は、強精強壮です。

最近ではクロウミウマが漢方薬生産のため乱獲され天然物は少なくなり絶滅危惧種に指定されてしまいました。

 

養殖の研究が進んでいますので、今後のクロウミウマについて生息数が増加すること期待したいですよね。

日本では安産のお守りとしてクロウミウマやタツノオトシゴの乾物を持つ風習があります。

 

クロウミウマは漢方薬の他は薬膳料理のスープなどに乾物が丸ごと入ったメニューに扱われています。

クロウミウマは見た目がかわいいので、食べるよりも観賞用として楽しみたいですよね

 

次に、クロウミウマとメスの見分け方についてお伝えします。

 

クロウミウマの性別雌雄(メスオス)の見分け方は?

 

クロウミウマのオスとメスの見分け方は、おなか「育児のう」の有無を確認します。

 

オスはお腹には卵を抱えるための袋である「育児のう」を持ち、メスにはありません。

幼魚の頃はまだ「育児のう」は見られなく、成長すると見えるようになります。

 

繁殖期にはオスが袋の大きさをメスのアピールをする姿が観察されています。

ペアとなったらメスはオスの「育児のう」にメスが卵を産み付けます。

 

多い時は 1,000個近い数の卵を産み、3~4週間で孵化をします。

 

稚魚がある程度の大きさに成長するまで「育児のう」の中で子育てをしています。

オスのお腹から数10匹がビュッと上の方に飛び出していきます。

 

オスはこの動作を繰り返し行いお腹の子をすべて放出します。

 

お腹から出てくるときの子供のサイズは0.8ミリメートル程で、プランクトンを食べ、4か月ほどで成長しますが、その頃には数10匹にも減ってしまいます。

 

繁殖させたい場合は、親に栄養価の高いエサを与え、稚魚が生まれたら水槽内に軽めの水流を作り成長を促してあげます。

繁殖期は4~5月で、うまくいけば、たくさんのクロウミウマの稚魚が見られるかもしれませんね。

 

混泳している場合は、稚魚は別水槽に移し、フィルター吸い込まれないように飼育していきましょう。

オスの方がメスより遥かに体が大きいことも見分けるポイントです。

 

次に、クロウミウマの販売価格や値段はどれくらいなのかについてお伝えします。

 

クロウミウマの販売価格や値段はどれくらいなの?平均はどれくらい?

 

クロウミウマは、海水魚専門店やオンラインショップで購入が可能です。

 

サイズは8cmで3千円ほどで、別のショップではペアで8~10センチメートルで2万2千円という高額で販売されていました。

在庫切れのことが多いので、入荷時期について問い合わせしておくとよいでしょう。

予約できるショップもあるようです。

 

購入の際は、サイズ、健康状態、餌付けの有無、どんなエサを与えていたかなどを確認してきます。

クロウミウマは餌付けが難しいことがあり、購入時に餌付けが終わっていると飼育が楽になりますよね。

 

また、サイズはネットに掲載画像と異なる場合がありますので、現状サイズを確認します。

送料、運搬方法についてもあらかじめ確認しておくことも忘れず行いましょう。

 

もし釣りをしていて捕まえてしまったら、そのまま自宅で飼育をしてもいいですね。

その場合は、最後までしっかりとお世話をしていきましょう。

 

最後に、クロウミウマの種類はなにがいるのかについてお伝えします。

 

クロウミウマの種類はなにがいるの?似ている種類や品種は?

 

クロウミウマはトゲウオ目ヨウジウオ科タツノオトシゴ属に分類される魚です。

タツノオトシゴの仲間は約50種類ほどおり、現在も新種が発見されています。

 

それでは日本近海で見られるクロウミウマの仲間をご紹介します。

■オオウミウマ
体長30センチメートル
クロウミウマに一番似ている姿をしており、頭の小さい方がクロウミウマです。

■タツノオトシゴ
体長10~15センチメートル
主に黄色の体色をしていますが、赤、黒、こげ茶といった擬態をすることもあります。

■イバラタツ
体長10センチメートル
体に短い棘が多数見られます。

■タカクラタツ
体長20センチメートル
顎に棘がみられ、黒っぽい体色をしています。

■ハナタツ
体長9センチメートル
体色は朱色、黄色、茶褐色などがあり、体の真ん中あたりに棘があります。

■サンゴタツ
体長10センチメートル
体色は黒、褐色が多いです

■ハチジョウタツ
体長25センチメートル
口は短くブロック状の模様をしています。

■タツノオトシゴ属の1種
体長3センチメートル
体には多数の突起がありハニワみたいな顔をしています。

 

水族館で、タツノオトシゴ属のコーナーなど展示されていたら、違いはどこなのかじっくり観察したいですよね。

 

それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!

 

クロウミウマのまとめ!

 

クロウミウマはトゲウオ目ヨウジウオ科タツノオトシゴ属に分類される魚です。

クロウミウマの特徴は、流れ藻などに尾をまきつける習性がることです。

クロウミウマの和名は「クロウミウマ」漢字は「黒海馬」、英名は「Spotted seahorse 」です。

クロウミウマはインド洋、太平洋に広く分布し、汽水域で生息しています。

クロウミウマの最大サイズは33センチメートルで平均寿命は3年ほどです。

クロウミウマは飼育は可能で、病気にかかりにく方です。

クロウミウマは漢方薬として重宝されています。

クロウミウマのオスとメスの見分け方は、腹部に「育児のう」を持つ方がオスです。

クロウミウマはネットショップで購入が可能ですが高値です。

クロウミウマは、同じ仲間のオオウミウマに似ており頭部が小さい方がクロウミウマです。

 

それでは今回はこれで失礼します。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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